抄録
下顎再建手術におけるComputer assisted surgery (CAS)の開発が進み,従来法である術者によるプレートベンディングに比べ,精度や術後機能面での高い有用性が報告されている。日本国内では,フルカスタム下顎再建プレート「コスモフィックス®」が2023年に発売され使用可能だが,精度や術後合併症は不明である。本研究ではコスモフィックス®を使用し下顎再建手術を行った15例を対象とし,術後機能や合併症について検討した。再建精度は術前後の下顎頭の偏位量で評価し,偏位量の中央値は1mmであった。術後最大開口量の中央値は41mmで,咬合偏位を1例,創部感染を3例に認めたがプレートに起因したものは認めなかった。コスモフィックス®は簡便に複雑なプレートデザイン設計を可能にし,精度の高い下顎再建を可能にするデバイスの一つであると考えられた。