日本口腔腫瘍学会誌
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末期口腔癌患者の臨床動態に関する検討
田辺 均松富 貞男平山 丈二伊田 正道福田 てる代早津 良和中島 嘉助篠崎 文彦
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1992 年 4 巻 2 号 p. 229-235

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抄録

口腔癌ターミナルステージ患者の臨床動態に関して免疫能, 栄養状態などの検討を行った。対象症例は口腔癌にて死亡した19例で, 男性10例, 女性9例であった。流動食 (経管, 経口含む) を中心にコントロールした症例8例, 経管栄養と中心静脈栄養を併用した者9例, 中心静脈栄養のみ2例であった。
疼痛管理には解熱鎮痛剤の坐剤を用いたものが最も多く, 麻薬を用いたものはわずかに2例であった。呼吸管理の目的で気管切開を行ったもの5例で, うち1例は呼吸器による管理を行った。これらの症例について末梢血赤血球数, 白血球数, リンパ球数, リンパ球サブセット値, SCC抗原値, 血清タンパク, アルブミンについて検討を行った。

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