日本口腔腫瘍学会誌
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耳下腺に生じた大きな嚢胞形成を伴う多形性腺腫の1症例
川崎 五郎冨永 和宏空閑 祥浩水野 明夫岡邊 治男
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1995 年 7 巻 4 号 p. 359-362

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抄録

多形性腺腫は唾液腺で最も多くみられる腫瘍であり, その多彩な病理組織学的所見が大きな特徴の一つである。本腫瘍において, 病理組織学的にしばしば小さな嚢胞がみられるが, 肉眼的にみられるような大きな嚢胞を形成することはまれである。
今回, 28歳男性の左側耳下腺にみられた, 大きな嚢胞を伴う多形性腺腫の1例を経験したので報告した。各種検査を行ったが, 今回は, 造影CTによる所見が診断に最も有効であった。
腫瘍は外科的に摘出し, 病理組織学的に多形性腺腫の診断を得た。
術後5年を経過するが再発の傾向なく, 経過良好である。

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