日本口腔腫瘍学会誌
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軟口蓋腫瘍切除後に口蓋島状弁による再建術を応用した2例
我那覇 宗教砂川 元新崎 章喜舎場 学津波古 判平塚 博義新垣 敬一仲盛 健治
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1997 年 9 巻 3 号 p. 129-135

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抄録
口腔腫瘍, 特に悪性腫瘍症例における術後機能障害の程度は, その切除部位, 切除範囲そして再建法に大きく影響される。その中でも軟口蓋と口峡咽頭欠損部の再建では, 口腔機能の回復が他の口腔領域に比較して困難である。
今回, 口蓋島状弁により軟口蓋と口峡咽頭の再建を施行し, 良好な術後機能結果を得た2症例を経験した。これらの2例より口蓋島状弁は, 軟口蓋および口峡咽頭部の中等度欠損の再建にきわめて有用であり, 術後機能障害を最小限にできる可能性が示唆された。
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© 日本口腔腫瘍学会
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