抄録
小児気管支喘息患者(5~15歳)69名を対象とした多施設共同非盲検試験により,シクレソニドの加圧噴霧式定量吸入器(以下,BTR-15)50μg/日, 100μg/日及び200μg/日(1日1回)の28週間投与時の安全性及び有効性を検討した.69例の全例を安全性及び有効性解析に採用した.
その結果,長期投与における特徴的な有害事象の発現傾向はなく,BTR-15 50μg/日から200μg/日までの範囲で28週間の長期投与時の安全性に問題はなかった.また,喘息症状に応じたBTR-15 50~200μgの1日1回投与の使用によりPEF値が適切にコントロールされ,有効性は投与28週後まで維持されることが示された.