抄録
新生児―乳児消化管アレルギーは,2000年前後から急増している.食物特異的IgE抗体が病態の中心ではないため,診断は難しい.確定診断である食物負荷試験は,即時型食物アレルギーと違って,反応が遅く現れること,3週間の連続負荷をおこなわないと診断できない場合があること,ショックに対して,細胞外液のローディングを行うとともに,エピネフリンの効果は低く,副腎皮質ステロイドが高い,ことなどの注意点がある.リンパ球刺激試験は,現状で唯一信頼できるin vitroでの抗原特定法であるが,感度,特異度ともに高くはないため,責任T細胞サブセットを同定するなどして,より精度の高い検査へと改良を行う必要がある.