「小児気管支喘息・治療管理ガイドライン2017」 (JPGL2017) の第9章は, 「乳幼児期の特殊性とその対応」 とされ, JPGL2012の第9章 「乳児喘息の急性発作と長期管理」 から変更となった.
おもな変更点は, ①JPGL2017では5歳以下を乳幼児喘息とした. ②JPGL2017では, 「乳幼児喘息」 を, 5歳以下の反復性喘鳴のうち, 明らかな24時間以上続く呼気性喘鳴を3エピソード以上繰り返し, β2刺激薬吸入後に呼気性喘鳴や努力性呼吸・酸素飽和度 (SpO2) の改善が認められる場合に診断すると変更した. さらに, 乳幼児は学童期以降と比較して解剖学的・生理学的に異なるため, β2刺激薬に反応が乏しいものの呼気性喘鳴を認める症例に対しても, 「診断的治療」 を用いて 「乳幼児喘息」 と診断することに改訂された.
本稿では, 乳児喘息と乳幼児喘息の違い, 乳幼児喘息の特徴・病態・発症要因・診断・推移, 喘鳴性疾患の病型分類 (フェノタイプ), 鑑別疾患について解説する.