2019 年 33 巻 2 号 p. 230-233
第10章 思春期・青年期喘息は, いわゆる思春期に由来する問題と, 移行期医療という立場からという, 大きく2つの側面から述べている. まず, 思春期というのは小児が肉体的にも精神的にも成人へと大きく成長する時期という特徴があり, 喘息の病態も質的に大きく変化する. この病態的変化を基盤に, ①本人・家族の課題, ②医療, 学校などに関係する課題についてよく検討し, 患児自身が自立し主体的にかかわることができるような医療者の支援が大切である. 次に, 思春期から青年期の喘息の治療では, 移行期医療を意識する必要があり, これは本人・家族のよき理解を抜きにはあり得ない. 患児の年齢や成熟度に応じて, 患児自身の自立性や喘息に対する理解度を上げていく働きかけを行う必要がある.