日本小児アレルギー学会誌
Online ISSN : 1882-2738
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調査
キャリア支援ワーキンググループアンケート調査結果
性別・年齢・働き方を問わないキャリア支援を目指して
加藤 泰輔岡﨑 史子平口 雪子二村 昌樹安冨 素子本村 知華子滝沢 琢己下条 直樹森川 みき
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ジャーナル 認証あり

2021 年 35 巻 5 号 p. 442-450

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抄録

【はじめに】日本小児アレルギー学会は,小児アレルギー学を学び続けたいと考える学会員に対し支援を行うことを目的にワーキンググループを設立した.今回,現状把握を目的に学会員を対象にアンケート調査を行った.【結果】回答数は668人(男/女353/315)で,アレルギー専門医資格を340人(54.8%)の医師が取得(男/女56.6/52.5%)していた.勤務形態は常勤医が男性93.5%,女性77.3%であった.仕事の中断を男性の11.0%,女性の75.6%が経験していた.男女ともキャリア形成のために専門分野の研鑽が最も重要と回答した.学会のさらなるダイバーシティ推進が必要と回答したのは男性の85.6%,女性の92.1%であった.自由記載では,子育て中のキャリア継続や復職支援を求める声がある一方,「キャリア支援=女性支援」と捉えることへの反対意見もあった.【結論】本学会が考えるキャリア支援は性別にとどまらない支援であることを学会員と共有し,学会員の多様な立場や価値観を踏まえた支援を行なっていく.

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© 2021 日本小児アレルギー学会
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