日本小児アレルギー学会誌
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原著
春日井市内の保育園における食物アレルギー対応の実態調査
小林 貴江田上 和憲中田 如音
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2022 年 36 巻 2 号 p. 133-140

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抄録

【背景】食物アレルギー(food allergy:FA)ガイドラインの整備が進み,さらにアレルゲン早期摂取の取り組みによりFA児の環境は変化しており,保育園では安全かつ正確なFA対応が必要である.保育園でのFA対応は多岐にわたり,地域の専門医がFA対応の実態を把握し,現場と共に改善できる点を探ることが重要である.

【目的】FA児の在園状況,誤食事故の発生状況等に関し実態調査を行う.

【方法】春日井市内の全保育園の代表者に対し,2017年度から3年間FA研修会を行うにあたり,開催1か月前にアンケートを配布・回収した.集計した結果は研修会内で報告した.

【結果】全保育園から回答を得られ,3年間でFA児は,低年齢で減少していた.誤食事故件数は研修会開始前2013~2017年の平均20.6件/年から,開始後の2018年は7件/年,2019年は8件/年に減少し,誤食事故はおやつの時間に多かった.

【結語】春日井市全保育園に対し,FA研修会を取り入れることにより,誤食事故を減らすことが可能であった.

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© 2022 日本小児アレルギー学会
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