【目的】保育所等における食物アレルギー対応について,実態調査を行うこと.
【方法】2023年,神戸市保育所等の450施設にメールによりアンケートを送付した.
【結果】回答数135施設.112施設に食物アレルギー児は在籍していた.食事は自園調理が85.9%,アレルギー食対応が132施設中の93.2%で行われていた.アレルギー原因食は鶏卵,牛乳,木の実,ピーナッツ,果物,小麦の順で多く,だし・味噌・調味料等の制限がある児は14施設でみられた.食物アレルギー児の給食対応の困難さに関しての回答は「安全管理」が一番多かった.一方,栄養士の38.9%は「栄養バランス」を回答していた.誤食について71施設は経験があり,施設児数や食物アレルギー児数で差を認めた(P=0.04).誤食対応の1つに調理者と保育者の情報共有が挙げられていた.
【結論】医療者は保育所での安全管理を支援すると共に,日常の食事での栄養不足を考慮した食事・栄養指導も行う必要がある.