2025 年 39 巻 1 号 p. 67-73
近年,種子貯蔵タンパクの新しいアレルゲンとして,システインの特徴的配列を有するビシリンN末タンパクが注目されている.この新しいタンパクファミリーが食物アレルギーの臨床病態に関与する可能性や,アレルゲンコンポーネントとしての臨床応用の可能性を評価するためには,IgEエピトープの抗原性とタンパク質としての特性を分けて考えると,より理解しやすい.本稿では,種子貯蔵タンパクであるビシリンN末タンパクと食物アレルギーの病態との関連性,ならびにアレルゲンコンポーネントとしての臨床応用の可能性について,最新の知見も踏まえながら解説する.