日本小児アレルギー学会誌
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特別講演 2
EBMと臨床倫理:Shared Decision-Making(SDM)に向けて
中山 健夫
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2025 年 39 巻 1 号 p. 84-88

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抄録

EBM(evidence-based medicine)とは,「臨床研究によるエビデンス,医療者の熟練・専門性,患者の価値観・希望,そして患者の臨床的状況・環境を統合し,よりよい患者ケアのための意思決定を行うもの」である.研究成果としてのエビデンスと,一般論であるエビデンスを尊重しつつ,臨床場面の多様性・個別性を考慮した総合判断であるEBMの区別を意識することは重要である.診療ガイドラインは「健康に関する重要な課題について,医療利用者と提供者の意思決定を支援するために,システマティックレビューによりエビデンス総体を評価し,益と害のバランスを勘案して,最適と考えられる推奨を提示する文書」であり,EBMの実践に役立つ.近年,注目されているSDM(shared decision-making)は,「患者と医療者が,対話を通して,ご本人の考え方や価値観,医学研究によるエビデンス,医療者の専門的経験を合わせて,患者自身が納得できる治療方針を決めていく」とされ,上記のEBMの定義と関連づけた理解と臨床倫理の視点が必要とされている.

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