日本小児アレルギー学会誌
Online ISSN : 1882-2738
Print ISSN : 0914-2649
ISSN-L : 0914-2649
原著
1-2歳児における少量ピーナッツ経口負荷試験の安全性の検討
足立 達哉崎原 徹裕古波蔵 都秋安木 大地
著者情報
ジャーナル 認証あり

2025 年 39 巻 2 号 p. 142-148

詳細
抄録

【目的】本検討は当院で実施した1-2歳児のピーナッツ食物経口負荷試験(OFC)の安全性を評価した.

【方法】2016年4月から2024年12月に,Ara h 2-sIgE ≧1.0 UA/mL,ピーナッツSPT陽性,ピーナッツ摂取で症状(疑い含む)のうち1つ以上を満たしピーナッツバター0.1 g,0.2 g,0.5 gを60分間隔で負荷した1-2歳児と3-6歳児を対象に,アナフィラキシーガイドラインのグレード2以上の症状の割合を比較した.ハイリスク児には前段階として総負荷量0.1 g未満のOFCを実施した.

【結果】対象は68例でグレード2の症状の割合は1-2歳群24%(6/25例),3-6歳群28%(12/43例)だった(OR 0.82,95%CI 0.21 - 2.85,P=0.78).1-2歳群でアナフィラキシーを1例認めた.

【結語】1-2歳児の0.1 g,0.2 g,0.5 g負荷のピーナッツOFCは3-6歳児よりも危険とは言えないが,安全性を高めるため修正を要する.

事前リスクの高い1-2歳児にピーナッツ経口負荷試験を行い,アナフィラキシーガイドラインのグレード2以上の症状の割合を3-6歳児と比較した.1-2歳群24%(6/25例),3-6歳群 28%(12/43例)であり(OR 0.82,95%CI 0.21 – 2.85,p=0.78),本研究において 1-2歳児は3-6歳児よりも危険とは言えないが,安全性を高めるための検討を要する. Fullsize Image
著者関連情報
© 2025 日本小児アレルギー学会
前の記事 次の記事
feedback
Top