小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2023第11章では気管支喘息の種々の側面として,社会生活,運動への対応,予防接種,手術,災害対策,併存症を持つ場合の対応などについて概説されている.喘息の配慮が必要な場合は生活管理指導表を活用し,保護者や学校,保育所と連携する.運動により喘鳴や呼吸困難を伴う一過性の気管支収縮が起こる現象を運動誘発気管支収縮(exercise-induced bronchoconstriction:EIB)と呼ぶ.各関係者がEIBについて正しい知識を持ち,連携して対応することが必要である.予防接種は,喘息の児でも十分な注意と配慮のもとに,健常児と同様に接種可能である.全身麻酔や手術に際しては,良好なコントロール状態を維持し,必要に応じて治療のステップアップや全身性ステロイド薬の投与を考慮する.災害は日頃の備えが重要であり,非常時に活用できるパンフレットがある.併存症として,重症心身障がいでは他疾患との鑑別や吸入手技の工夫,神経発達症では患児の特性に合わせた治療の工夫が望まれ,食物アレルギーでは喘息のコントロール状態への注意が必要である.