日本小児アレルギー学会誌
Online ISSN : 1882-2738
Print ISSN : 0914-2649
ISSN-L : 0914-2649
原著
日本小児アレルギー学会員における小児アトピー性皮膚炎診療での生活療養指導の実態調査
伊藤 靖典徳永 舞緒方 美佳岡藤 郁夫桑原 優佐久間 弘子立元 千帆徳田 玲子西本 創本村 知華子今井 孝成
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2025 年 39 巻 3 号 p. 191-198

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抄録

【目的】小児アトピー性皮膚炎診療における生活療養指導の実態および負担を明らかにする.

【方法】2024年12月に日本小児アレルギー学会会員のうち医師を対象に生活療養指導に関するウェブアンケート調査を実施した.

【結果】調査回答率は17.1%であり688名であった.94.3%が生活療養指導を実施していると回答し,病院勤務と診療所勤務による差はみられなかった.指導頻度は,「必要に応じて実施する」が56.6%,指導の平均時間は「5−15分」が59.4%で最も多かった.生物学的製剤や経口ヤヌスキナーゼ阻害薬は57.8%で使用経験があり,これらの患者に対しては定期的な生活療養指導を60.7%が実施していた.生活療養指導に治療効果を感じると97.6%が回答した一方で,87.1%が指導の負担を感じており,負担に関する因子の多変量解析では「指導にかかる時間」の調整オッズ比が15.4であり最も高かった.

【結語】回答した会員医師の多くが生活療養指導を実施し効果を感じている.一方で指導の時間等に対する負担感が強い.

社会保険委員会は小児アトピー性皮膚炎診療における生活療養指導の実態および負担について日本小児アレルギー学会会員医師に2024年12月にアンケート調査を実施した.その結果、小児アトピー性皮膚炎の生活療養指導は多くの医師が実施し効果を実感する一方、時間的負担が大きな課題となっていた. Fullsize Image
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