2025 年 39 巻 3 号 p. 191-198
【目的】小児アトピー性皮膚炎診療における生活療養指導の実態および負担を明らかにする.
【方法】2024年12月に日本小児アレルギー学会会員のうち医師を対象に生活療養指導に関するウェブアンケート調査を実施した.
【結果】調査回答率は17.1%であり688名であった.94.3%が生活療養指導を実施していると回答し,病院勤務と診療所勤務による差はみられなかった.指導頻度は,「必要に応じて実施する」が56.6%,指導の平均時間は「5−15分」が59.4%で最も多かった.生物学的製剤や経口ヤヌスキナーゼ阻害薬は57.8%で使用経験があり,これらの患者に対しては定期的な生活療養指導を60.7%が実施していた.生活療養指導に治療効果を感じると97.6%が回答した一方で,87.1%が指導の負担を感じており,負担に関する因子の多変量解析では「指導にかかる時間」の調整オッズ比が15.4であり最も高かった.
【結語】回答した会員医師の多くが生活療養指導を実施し効果を感じている.一方で指導の時間等に対する負担感が強い.