日本小児アレルギー学会誌
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原著
学童期以降も遷延する牛乳アレルギー児と除去解除者のカルシウム摂取量
浦川 明里藤木 理代中里 友美牧野 篤司高里 良宏北村 勝誠松井 照明杉浦 至郎伊藤 浩明楳村 春江
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2025 年 39 巻 3 号 p. 199-207

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抄録

【背景及び目的】学童期以降も遷延する牛乳アレルギー児のカルシウム摂取の現状と,除去の解除に伴うカルシウム摂取の実態を実際の食事内容から明らかにする.

【方法】2018年3月~2019年8月にあいち小児保健医療総合センターを受診した学童期以降の牛乳アレルギー児を対象に,食事記録法と写真法で実施した3日間の食事調査結果から,摂取栄養量を評価した.牛乳完全除去または5 mL以下の摂取状況にある除去群32名を,200 mL以上摂取可能となった解除群20名と比較検討した.

【結果】除去群,解除群のカルシウム摂取率の中央値はそれぞれ47.3%,61.3%であり(P=0.104),評価した栄養素の中で最も低かった.さらに,両群ともにほとんどの患児(91%,85%)が推定平均必要量より低値であった.

【結語】学童期以降に牛乳の解除が進んでも,カルシウム摂取不足が継続していた.解除後の患児に対しても,定期的な栄養摂取の調査と栄養食事指導が必要である.

学童期以降も遷延する牛乳アレルギー児について、牛乳の除去を継続中の32名と除去解除が進んだ20名を対象に、実際の食事内容からカルシウム摂取量を評価した。その結果、除去の有無にかかわらずカルシウム摂取は不足しており、除去解除が進んでも乳製品の摂取量は少なかった。 Fullsize Image
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