【背景及び目的】学童期以降も遷延する牛乳アレルギー児のカルシウム摂取の現状と,除去の解除に伴うカルシウム摂取の実態を実際の食事内容から明らかにする.
【方法】2018年3月~2019年8月にあいち小児保健医療総合センターを受診した学童期以降の牛乳アレルギー児を対象に,食事記録法と写真法で実施した3日間の食事調査結果から,摂取栄養量を評価した.牛乳完全除去または5 mL以下の摂取状況にある除去群32名を,200 mL以上摂取可能となった解除群20名と比較検討した.
【結果】除去群,解除群のカルシウム摂取率の中央値はそれぞれ47.3%,61.3%であり(P=0.104),評価した栄養素の中で最も低かった.さらに,両群ともにほとんどの患児(91%,85%)が推定平均必要量より低値であった.
【結語】学童期以降に牛乳の解除が進んでも,カルシウム摂取不足が継続していた.解除後の患児に対しても,定期的な栄養摂取の調査と栄養食事指導が必要である.