喘息患者72例, アレルギー性疾患患者18例, 健常者16例についてオッシレーション法によるアストグラフを用いてメサコリン吸入試験を行い気道過敏性について検討して, 次のような結果を得た.
1) 初期コンダクタンス (Grs cont) は, 喘息患者は健常者より低値であった.
2) メサコリン吸入試験の陽性率は重症~軽症喘息, 有症状の“ほば寛解”で高く, 無症状の“寛解”は健常者と差を認めなかった.
3) 気道感受性 (Dmin) は, 重症程低値で,“寛解”は健常者と差を認めなかった.
4) Dmin と非発作期間の間に正の相関を認めた.
5) 気道反応性 (SGrs/Grs cont) は各群間に差を認めなかった.
以上より気道過敏性の改善には無症状期間の持続が重要であると考えられた.