抄録
川崎病冠動脈病変後遺症における血管内膜の評価は重要である.Black blood(BB)法を用いたmagnetic resonance coronary vessel wall imagingで血管壁肥厚を指摘された川崎病冠動脈病変合併症例4例に対し,光干渉断層法(optical coherence tomography: OCT)を用いて,血管内膜病変の観察を行った.全症例においてBB法で血管壁肥厚が存在した部位に一致して,OCTで内膜肥厚を認めた.BB法で均一に描出された血管壁にはOCTで様々な病変を認めた.BB法とOCTの比較で,BB法で血管内膜肥厚の存在が評価可能なことが示唆された.BB法は川崎病冠動脈病変における血管内膜病変のスクリーニングに有用であると考えた.