小児歯科学雑誌
Online ISSN : 2186-5078
Print ISSN : 0583-1199
ISSN-L : 0583-1199
臨床
埋伏上顎第二乳臼歯と後継永久歯の経過を長期に追った1例
平川 貴之壺内 智郎松村 誠士下野 勉
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 47 巻 5 号 p. 796-803

詳細
抄録
今回,10 歳1 か月の女児で上顎右側第二乳臼歯の完全埋伏と上顎右側第二小臼歯の先天性欠如を疑った1 例に遭遇し,処置および継続的な経過観察と口腔内管理を長期に行なった。1 .初診時の口腔内所見ならびにエックス線所見より,上顎右側第二乳臼歯の完全埋伏を認めた。この時,後継永久歯の歯胚は認められなかった。2 .初診から1 か月後,埋伏上顎右側第二乳臼歯の開窓を行ない,自然萌出を期待し,3~6 か月経過観察した。3 .開窓して3 か月間は萌出傾向を認めたが,それ以降は著明な変化はなく,再開窓して牽引処置を行なった。4 .牽引処置開始から3 か月後,上顎右側第二小臼歯を認めた。5 .継続的に経過を追い,17 歳5 か月時に上顎右側第二小臼歯の萌出を認め,18 歳10 か月時に咬合平面に達したことを確認した。
著者関連情報
© 2009 日本小児歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top