小児歯科学雑誌
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臨床
1 歳11 か月男児にみられたIrritation fibroma の1 例
西山 未紗那須 大介髙森 一乗片倉 麻里子白川 哲夫
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2011 年 49 巻 1 号 p. 36-40

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抄録
Irritation fibroma は歯や補綴物などの慢性の刺激による粘膜下組織の反応性の過形成病変と考えられており,成人の女性に多いと報告され,小児においては少ないとされている。今回我々は,口蓋粘膜の腫瘤および同部の接触痛を主訴に来院し,病理組織検査の結果Irritation fibroma と診断された1 例を経験した。患 児は初診時1 歳11 か月の男児で,上顎右側乳中切歯の口蓋側に縦11 mm,横8mm,高さ4mm大の有茎性の腫瘤を認めた。被覆粘膜は平滑で歯肉色を呈しており,硬さは弾性硬であった。また同歯は,唇側に軽度転位してい た。咬合時に下顎前歯との接触は認められなかった。Er : YAG レーザーを用いて腫瘤の切除を行ったところ,再発もなく良好な経過が得られた。Er : YAG レーザーは,小児の軟組織疾患の治療にも有用と考えられた。
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© 2011 日本小児歯科学会
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