小児歯科学雑誌
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総説
乳歯・幼若永久歯における歯冠修復について
齊藤 正人
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2011 年 49 巻 3 号 p. 208-214

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抄録

Minimal Intervention の概念が提唱されて以来,乳歯および幼若永久歯においても,その概念に沿った齲蝕治療が求められている。単に齲蝕の切削を小さくするのではなく,口腔内細菌叢を変容し,患者の口腔清掃指導や食事指導に介入して,早期齲蝕を削ることなく再石灰化させていくことがMinimal Intervention の概念であり,小児歯科における齲蝕に対するアプローチと合致する。正確な診断を行い,やむを得ず切削治療を行う場合には可能な限り健全歯質を保存し,接着修復を行わなければならない。本稿ではMinimal Intervention の概念に基づく,乳歯・幼若永久歯における歯冠修復,とくにコンポジットレジン修復について概説した。

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© 2011 日本小児歯科学会
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