小児歯科学雑誌
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臨床
下顎第二大臼歯に生じた双生歯の1例
本間 容子倉重 圭史大岡 令関口 隆川村 玲衣村井 雄司齊藤 正人
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2018 年 56 巻 3 号 p. 384-389

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抄録

双生歯は,正常歯の歯胚が近位に発生した過剰歯胚と合体したもの,ないし一つの歯胚が分裂したものと定義され,形態は正常歯と過剰歯が癒合した状態を呈する。双生歯は,過剰歯の好発部位である上顎前歯部の報告はあるものの,本邦において下顎第二大臼歯部に発生した報告はない。 下顎右側第二大臼歯は,5 歳10 か月および7 歳10 か月時にパノラマエックス線写真により形態異常を認め,12 歳2 か月に萌出した。下顎右側第二大臼歯は,頬面溝部から遠心にかけて過剰歯が癒合したと思われる形態異常を認めた。双生歯癒合部は石灰化が低く,形態も複雑であり齲蝕に罹患しやすく,根形態も非常に複雑で根管治療が困難なため,齲蝕処置や根管治療に至らないよう,早期からの齲蝕予防処置が重要である。またCT3D 構築画像は,双生歯の適切な齲蝕予防処置計画の立案などに有効であることが示唆された。

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© 2018 日本小児歯科学会
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