小児歯科学雑誌
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心身障害児の歯科治療の検討 第3報 食生活について
白川 美穂子岡本 潤子笹野 雪子西尾 明子三浦 一生長坂 信夫
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1982 年 20 巻 3 号 p. 489-498

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抄録
心身障害児の食生活の実態を把握する目的で,定期検査のため来院した患児,80名(5~12歳,平均年齢9歳1ヵ月)について,連続3日間の食物摂取調査を行なった.一日平均エネルギーおよび各種栄養素の摂取量を年齢基準,体重基準によって検討すると同時に,アンケートより得た調査項目別に栄養摂取量と口腔内状態を調べた.
全体的には,平均栄養摂取量,バランスともに特に異なった傾向はみられず,障害別でも年齢基準,体重基準ともにさしたる違いは認められなかった.摂食方法,手指の運動機能,食形態別に栄養摂取量をみると,全介助,不自由,やわらかめと答えた群で,タンパク質・カルシウム・ビタミンB2においてやや高い値を示した.食欲の有無,食物の好き嫌い別に栄養摂取量をみると,量,バランスともに大きな差は認められなかった.口腔内状態別に栄養摂取量をみると,悪いものにおいて糖質がわずかに高くなっていた.調査内容別に口腔内状態をみると,摂食方法は全介助,手指の運動機能は不自由,食形態はやわらかめのものを取っている,いわゆる重度と思われる障害児に,齲蝕罹患歯数,発生本数ともに低く,齲蝕活動性試験(カリオスタット)の結果もやや良いという結果が得られた.ショ糖の摂取量は,一日平均約20gであり,障害別に差は認められなかった.
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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