小児歯科学雑誌
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ラット実験齲蝕系における(NH4)2MoO2F4およびSrTiF6の抑制効果
泉谷 明落合 伸行墨 典夫楽木 正実谷口 学大嶋 隆祖父江 鎮雄西村 英明
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1982 年 20 巻 4 号 p. 625-632

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抄録
齲蝕抑制剤として, フッ化物をヒトに適用する場合, 高濃度で少数回塗布する方法と低濃度で頻回に投与する方法が採られている.今回我々は,前者の方法で利用出来るフッ素剤として考案された(NH4)2MoO2F4, SrTiF6の齲蝕予防効果と進行抑制効果を,ラット実験系を用いて,酸性フッ素リン酸溶液およびAg(NH3)2Fをそれぞれ対照として検討した.その結果,(NH4)2MoO2F4およびSrTiF6はともにAPFと同程度の齲蝕予防効果を示した.また,両薬剤はともに38%Ag(NH3)2Fと同程度の齲蝕進行抑制効果も有することが示された.
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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