小児歯科学雑誌
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山村へき地小児の歯科健康管理について
その2 管理体系実施後の変化について
森主 宜延近藤 清志荒木 良子
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1983 年 21 巻 3 号 p. 337-343

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抄録
無歯科医山村へき地の小児に対する歯科医療は,その予防の可能性から,自主的に歯科健康管理体系を作り,その活動の内で歯科治療需要を減少させていくことが最良の対策と考える。本研究は,地域の歯科医療分析後,こどもに対する単純で簡便な方法で歯科健康管理を実施し,その評価から,最も効率のよい管理体系を組み立てることを目的とした。
対象は岐阜県大野郡白川村在住の小児とした。その結果,齲蝕罹患状況は全体的に改善され,特に上顎乳中切歯,下顎乳臼歯においては顕著であった。処置状況はあきらかに改善された。また,口腔清掃習慣は改善されなかったが,間食については,摂取回数が改善された。成人達の歯科的予防思想は改善された。
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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