小児歯科学雑誌
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パラチノース配合キャンディーのヒトプラーク形成に及ぼす影響
泉谷 明武井 勉大嶋 隆祖父江 鎮雄
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キーワード: パラチノース
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1987 年 25 巻 1 号 p. 142-147

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抄録
スクロースに代わる甘味料として開発されたパラチノースのプラーク形成能をパラチノース含有食品の摂取時刻・量を定めた条件下でヒトを用いて調べた。
パラチノースの摂取によるプラーク形成能は,スクロースと比べて有意に低かった。また,食品の中に含まれるパラチノース量の増加とともにプラーク形成能は低下した。パラチノースの摂取は唾液中S.mutans数に対して明瞭な影響を及ぼさなかった。
以上の結果はパラチノースが少なくともスクロースが示す明瞭なプラーク形成能を有さないことを示している。
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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