小児歯科学雑誌
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鹿児島大学歯学部小児歯科におけるシーラントの2年間の臨床成績について
小窩裂溝の清掃法と術者の治療経験年数の影響
豊島 正三郎森主 宜延小椋 正
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1992 年 30 巻 4 号 p. 828-833

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抄録
小窩裂溝シーラントを実施する際の問題点の中で実施する側の問題点を把握することを目的として,当科で行った小窩裂溝シーラントの2年間の成績について,小窩裂溝の清掃法ならびに実施者の治療経験年数の影響を中心に調査,検討した結果,次の結論を得た。
1.清掃法の変更によりたーラントの成績は向上していた。完全保持率は64.7%から79.4%へと改善していた。
2.部位間に成績の差はなく,部位に関わらず清掃法の変更により成績は向上していた。特に上顎において大きく改善が認められた。
3.術者の経験年数とシーラントの効果について関連のある傾向が認められた。
4.清掃法の変更により,経験の浅い術者が強い影響を受ける傾向が認められた。5.ある一部の術者による成績が全体の成績に影響し,一部に悪化傾向等が認められた。
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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