小児歯科学雑誌
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本学小児歯科外来における定期管理受診状況第1報
-定期管理受診状況の実態とその継続期間について-
浜田 作光松原 聡杉村 和昭祝部 竜三内村 登
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1997 年 35 巻 1 号 p. 53-60

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抄録
定期管理(診査)の改善点を探る目的で,神奈川歯科大学付属病院小児歯科外来に来院した患者について,定期管理の実態およびその継続状況を調査した.対象は1970年1月から1974年12月までの受診者のうち9歳以下を対象とし,そのほとんどが定期管理を受診しなくなった14年後まで調査した.
1)初診時の年齢構成は3歳をピークとして,2歳から5歳が全体の85.2%を占めた.平均年齢は4歳4か月であった.
2)定期管理の継続期間は平均3年4か月で,初診年に一度も定期管理に応じないものが241例(10.0%)認められた.
3)初診年齢別の継続期間は,0歳が5年6か月で最も長く,8歳および9歳が最も短く2年4か月であった.
4)期間別中止率は,初診時6歳以上で初年度から高いが,就学年齢前後による差はなかった.
5)地域別の来院患者構成は,当大学に近隣の地区で74.7%,遠方から25.3%が受診し,初年度定期管理来院率は,遠方で低下する傾向が認められた.
6)地域別の初診年齢による継続率は,低年齢では近隣が,年齢が高くなると遠方で高かった.地域別の初診年齢による継続率は,低年齢では近隣が,年齢が高くなると遠方で高かった.
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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