小児歯科学雑誌
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乳歯列咬合状態による咀嚼機能の相違について
ATP顆粒およびデンタルプレスケール®を用いた検査結果
穂積 由里子千田 皇子門馬 祐子真柳 秀昭
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2001 年 39 巻 1 号 p. 184-189

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抄録
小児の咀嚼機能については,近年多数の研究報告があるが,乳歯列期に不正咬合を有する小児で咀嚼機能について調べたものは少ない.本研究は,乳歯列期の各種咬合状態によって,咬合力及び咀嚼能力に差異があるのかを知る目的で,正常咬合者,過蓋咬合者,切端咬合者,垂直型開咬者,水平型開咬者,反対咬合者を対象に,ATP顆粒を用いた咀嚼能力測定法とデンタルプレスケール®を用いた方法によって,各種不正咬合別の咀嚼能力と咬合力を調べ,正常咬合者のそれらと比較した.さらに咀嚼能力と咬合力の関係についても検討した.その結果,以下のことが明らかとなった.
1.咀嚼能力は,過蓋咬合者群だけが正常咬合者群と比較して有意に小さい値を示した.他の不正咬合者群は正常咬合者群との間に差を認めなかった.
2.咬合接触面積および咬合力については,過蓋咬合者群が正常咬合者群と比較して有意に低い値を示した.また,臼歯部における咬合接触面積,咬合力および平均咬合圧は,どの群も正常咬合者群との間に有意な差を認めなかった.
3.正常咬合者群においては,咬合力と咀嚼能力との間,および咬合接触面積と咀嚼能力との間にそれぞれ正の相関が認められた(r=0.330,r=0.340).一方,過蓋,切端,反対咬合者群および水平型開咬者群においては,咬合力と咀嚼能力との間に相関を認めなかった.
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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