小児歯科学雑誌
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永久歯における齲蝕の発生に関する検討
新規発生と再発の状況
永野 恵子松井 大介嶋田 出下岡 正八
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2001 年 39 巻 3 号 p. 669-678

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抄録
近年,齲蝕の軽症化傾向に伴い,初期齲蝕の再石灰化促進と進行抑制,経過観察という考え方が普及してきている.それに伴い,歯科健診の役割も集団に対する齲蝕有病者のスクリーニングだけでなく,個人に即した口腔衛生指導や齲蝕予防処置に有用な情報提供を行うことが必要である.小児歯科学教室ではそのような情報提供を行うため,新たな齲蝕の指標を作成することを目的に研究を行っている.その一つとして本研究では齲蝕の新規発生と再発の状況を示す未処置歯化率を提案し,新潟県広神村の小中学生を8年間にわたり追跡調査を行い,分析した結果,以下の結論を得た.
1.切歯・小臼歯群における未処置歯化率は1%未満であった.
2.大臼歯群の未処置歯化率は,各歯種別に上顎第一大臼歯で最大8.1%,上顎第二大臼歯で最大4.2%,下顎第一大臼歯は最も高く最大12.4%,下顎第二大臼歯で最大5.2%であった.
3.大臼歯群の未処置歯化率においては萌出後1年に最大となり,萌出後3年まで減少し,それ以降変化のないという特徴的なパターンを認めた.
4.未処置歯化率を健全歯と処置歯で比較すると,一般に健全歯で高く,萌出後10%前後に高くなったが,処置歯では最大6.3%であり,一部で有意な差が認められた.以上より,未処置歯化率は齲蝕評価の新しい指標としての有用性が示唆された.
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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