小児歯科学雑誌
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フルオロシーラントとクリアシールFの臨床成績
伊平 弥生八十島 華子川原 由季大森 郁朗
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2001 年 39 巻 4 号 p. 877-883

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抄録

小窩裂溝填塞材(以下シーラントと略す)は小窩裂溝齲蝕の予防ならびに進行抑制手段として小児歯科領域では必要不可欠な材料である.本研究では従来からのBis-GMAを主材とするシーラントと異なり,Bis-GMAを主材としない2種の光重合型フッ素徐放性シーラント(フルオロシーラント,クリアシールF)を幼若な第一大臼歯咬合面に填塞し,それらの保持状態を評価すると共に齲蝕進行抑制効果を検討した.その結果,完全保持率はフルオロシーラントで51.2%,クリアシールFで87.8%であり,クリアシールFの保持率が優れていたが,いずれのシーラントを填塞した場合にも齲蝕の進行は見られなかった.

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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