抄録
レーザー血流計は組織血流を非観血的に,かつ持続的に観察する装置で,歯科領域においても歯肉や歯髄血流への応用が行われているが,そのほとんどは反射型プローブを用いたものであった.そこで本研究はノイズを少なくするため開発された透過型プローブを用いて,従来同期併用されていた心電計に比べ,簡便に計測できる脈拍計を使用し,その有効性を比較,検討した.結果は以下の通りであった.
1.歯髄血流と脈拍,心拍は同期した血流波形が認められ,簡便な脈拍計の使用は心電計の代用として有効であった.
2.透過型レーザー血流計は,反射型のものに比べノイズの影響を受けにくかった.
3.レーザー血流計は歯髄の異常像の客観的把握についても有用であった.