小児歯科学雑誌
Online ISSN : 2186-5078
Print ISSN : 0583-1199
ISSN-L : 0583-1199
乳歯列期反対咬合における治療前後の顎顔面形態および舌位の変化
-ムーシールドとチンキャップとの比較-
小野寺 妃枝子加藤 めぐみ村田 典子小林 慶一中島 一郎赤坂 守人
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 41 巻 5 号 p. 880-886

詳細
抄録
乳歯列期反対咬合におけるムーシールドおよびチンキャップの治療評価を行った。被蓋改善した乳歯列期反対咬合症例ムーシールド群12名,チンキャップ群9名について,両装置の治療前と治療後の顎顔面形態変化および舌位の変化を側面頭部エックス線規格写真を用いて比較検討し,以下の結論を得た。
1.ムーシールド群は上顎前歯の唇側傾斜,咬合平面の平坦化,舌位の後方および挙上の変化が認められた。
2.チンキャップ群は下顎骨の後方位,下顎角の減少および舌位の後方変化が認められた。
3.ムーシールドによる機能の変化は骨格系の成長旺盛な時期に機能面から骨格系に影響を及ぼすことが推測された。
著者関連情報
© 一般社団法人 日本小児歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top