小児歯科学雑誌
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エナメル質形成不全症に認められた過剰歯の1例
松根 健介宇治川 玲子三好 克実松永 利恵鈴木 久仁博前田 隆秀
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2005 年 43 巻 1 号 p. 107-112

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抄録

エナメル質形成不全症は歯の形成,発育の途上でエナメル質の発育が妨げられた結果発症した歯の構造の異常である.全身的異常は認められずエナメル質に限局した障害が発現するものである.今回,エナメル質形成不全症の患児に発現した過剰歯を摘出する機会を得た.その臨床的およびエックス線的所見,ならびに抜去歯の走査型電子顕微鏡におけるエナメル質表面性状について検討したところ,以下のような知見を得た.
1.特発性に発症したエナメル質形成不全症であった.
2.エナメル質形成不全症における過剰歯の発現は稀有であった.
3.患児のエナメル質は形成不全を受けているが,乳歯および永久歯と摘出過剰歯の色調には明らかな違いを認めた.
4,摘出過剰歯のエナメル質表面は,凹凸の激しい粗造感を呈しており,健常児におけるエナメル質表面とは明らかな違いを認めた.

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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