小児歯科学雑誌
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プラークの酸産生能における口腔内部位特異性
八幡 祥子広瀬 弥奈福田 敦史松本 大輔九津見 茂子五十嵐 清治
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2007 年 45 巻 4 号 p. 531-535

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抄録
プラーク酸産生能の部位特異性を明らかにすることを目的として,上顎前歯部唇側面(UAB)および下顎前歯部舌側面(LAL)から採取したプラークに10%スクロース溶液を添加し,経時的にpHを記録した。この結果から,酸産生能を算出し,部位の差の有無について比較検討した。
1.初期pHでは有意な部位の差を認め,LALがUABよりも高かった(p<0.01)。
2.酸産生能は,UABがLALよりも有意に高かった(P<0.01)。以上より,UABのプラークはLALと比較して酸産生能,すなわち齲蝕誘発能が高かった。
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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