小児歯科学雑誌
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歯科治療時における小児の協力度ならびにトレーニング回数に関する研究
奥 猛志井形 紀子豊島 正三郎重田 浩樹山崎 要一
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2008 年 46 巻 4 号 p. 463-468

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抄録

小児の歯科治療に対する年齢別適応性ならびに笑気吸入鎮静法の使用有無別でのトレーニング回数を調査し,以下の結果が得られた。調査対象は,742名(男児390名,女児352名),平均年齢6歳3か月(1歳~15歳)の健常児である。
1. 3歳未満の小児では歯科治療に対して協力を得ることは難しかった。3歳児は協力度が57 .7%と歯科治療に対する適応・不適応のターニングポイントであり,それ以降は暦年齢の増大とともに増加した。
2.トレーニング回数は3歳児の平均が2.0回であり,暦年齢の増大とともに減少した。
3.笑気吸入鎮静法を使用した患児のトレーニング回数は使用しなかった患児と比較して多い傾向が認められた。

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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