日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第67回(2016)
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一般研究発表(02) 体育社会学
02社−26−ポ−01 子どもの体力向上を目指す北海道の取り組み
E市における要因分析に着目して
*横山 茜理永谷 稔
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p. 107_3

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抄録

 全国体力・運動能力運動習慣調査において北海道は男子も女子も全国平均より下回っている現状が続いており、肥満度状況も比例して高い(文部科学省、2015)。このような背景には、計画的・継続的に体育・健康に関する指導を推進することが重要であると北海道学校体育研究連盟は述べている(2015)。すなわち、具体的な体力・運動能力を向上する指針が求められている。そこで、本研究は北海道における子どもの体力向上の個人的要因を明らかにし、体力・運動能力、運動習慣を改善する要因を北海道モデルとして明らかにすることを目的とした。その結果、E市小学校にアンケート調査を1年生~6年生までを対象に実施した。調査内容は、個人的属性から運動習慣、運動有能感、家族環境などである。運動有能感については、男女差があることが先行研究でも報告されているが「運動やスポーツが嫌い」と答えているものが低いことから運動スポーツに対する好嫌度は良いイメージがあることが伺えた。しかしながら「上手な見本としてよく選ばれる」「運動で出来ない種目がたくさんある」などといった種目別の苦手意識が多くあることが示唆された。

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