日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第67回(2016)
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一般研究発表(02) 体育社会学
02社−26−ポ−02 スポーツ系大学生のスポーツ指導意欲とジェンダー意識に関する研究
スポーツ指導における男女の違いに着目して
*佐藤 馨
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p. 108

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抄録

 【目的】本研究は、将来のスポーツ指導者候補であるスポーツ系大学生の指導に対する意欲とジェンダー意識の実情を明らかにし、女性スポーツ指導者の登用促進のための基礎資料を得ることを目的とした。【方法】スポーツ系A大学3年生335名のうち277名から調査票による回答を得た(回収率82.7%)。【結果・考察】サンプルは男子74%、女子26%、将来のスポーツ指導に対して「したい」48.8%、「どちらとも言えない」40.3%、「したくない」10.9%であった。性別とスポーツ指導に対する希望に関してχ2検定を行った結果、有意差は見られず(χ2(2、N=277)=.265)、男女ともにスポーツ指導を希望する者が全体の約半数を占めた。さらに性別とスポーツ指導に対する自信に関してt検定を行なった結果、女子の得点は男子よりも有意に低く、女子は男子よりもスポーツ指導に自信がないことが分かった。さらに性別とジェンダー意識(平等主義的性役割態度)に関してt検定を行なった結果、男子の得点が女子よりも有意に低く(t(253)=4.54、p<.001)、男子は女子と比較して性別に対する平等意識が低いことが示唆された。

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© 2016 一般社団法人 日本体育学会
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