日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第67回(2016)
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一般研究発表(03) 体育心理学
03心−26−口−22 運動部活動におけるチーム/個人の目標に対する意識と生徒の満足度との関係
*深見 英一郎岡澤 祥訓
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p. 117_1

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抄録

 運動部活動は、学習指導要領にその意義と留意点が記載され、学校教育活動の一環として展開されている。文部科学省は、運動部活動の指導の在り方について、生徒との意見交換を十分に行った上で彼らの主体的な取り組みを強調している。なぜ、運動部活動において生徒の主体性を尊重する必要があるのか。それは、運動部活動では、様々な体験を通して社会性や行動力等の育成が期待でき、日常的に自己選択や自己決定が求められることで自己実現の基礎を培うことができるからである。果たして、実際の運動部活動では、生徒の主体性を重視した指導が行われているのか。そのような運動部活動は生徒から高く評価されているかを明らかにしようとした。本研究では、運動部活動におけるチーム/個人の目標に対する意識と生徒の満足度に関する調査票を作成し、両者の関係を分析した。対象は、中学・高校の運動部員約8000名であった。その結果、チームに明確な目標があり、それをチーム全員で共有していること、また生徒一人ひとりが個人の目標をもち、その達成に向けて具体的な計画を立て、努力できている生徒は満足度が高いことが明らかとなった。

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