日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第67回(2016)
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一般研究発表(03) 体育心理学
03心−24−ポ−07 認知スタイルの違いがダーツパフォーマンスに及ぼす影響
*今中 美里大高 千明藤原 素子中田 大貴
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p. 119_3

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抄録

 場依存型-場独立型は、個人の特性に影響する重要な要因であると知られている。本研究は、ダーツパフォーマンスにおける、認知スタイルの違いによる影響を明らかにすることを目的とする。18名の女性を被験者とし、認知スタイル(場依存型-場独立型)の決定には、EFTを用いた。被験者は、ブルを目掛けてダーツを投げるダーツ課題を、15投を1セットとし、3セット行った。また、表面筋電図を6箇所(尺骨手根屈筋、橈骨手根伸筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋内側頭、三角筋前部、三角筋中部)測定した。EFTスコアと、X軸のダーツスコアの修正値は、有意な負の相関を示し、ダーツ課題において、場依存型の人ほど修正力が高いことが示された。さらに、EFTスコアと橈骨手根伸筋の潜時のばらつきとの間に、有意な正の相関がみられ、場依存型の人ほどダーツを投げるタイミングのばらつきが小さいことを示した。これらの結果は、場依存型-場独立型の認知スタイルが、ダーツパフォーマンスに影響していると示唆される。

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© 2016 一般社団法人 日本体育学会
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