日本体育学会大会予稿集
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第67回(2016)
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一般研究発表(03) 体育心理学
03心−24−ポ−15 競技成績の高低からみた目標設定スキルと競技意欲の関係
*若月 優士水落 文夫
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p. 122_2

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抄録

 目標設定の有無と内容は、競技パフォーマンスや競技意欲に大きな影響を及ぼすと言われている。このことから競技成績や競技意欲の個人差に目標設定スキルの高低が関係していると考えられる。すなわち、目標設定スキル→競技意欲→競技成績というモデルが想定される。このモデルの当てはまりは、課題目標による目標設定が主となることで達成感が得られやすい競技成績の低い選手の方が高く、目標設定スキルによる競技意欲が得られやすいことが考えられる。すなわち、競技成績の高低により、競技意欲に及ぼす目標設定スキルの影響が異なると考えられる。そこで本研究では、競技者の競技成績の高低からみた目標設定スキルと競技意欲との関係を明らかにすることを目的とした。研究方法は、大学生競技者196名に対して心理的競技能力診断検査の競技意欲に関する項目と目標設定スキルに関するテストで構成された質問紙調査を行い、競技成績の低群と高群に分け、それぞれの目標設定スキルと競技意欲の関係について相関分析などを用いて検討した。その結果、低群では目標設定スキルと競技意欲との間に弱い関係が認められ、高群では目標設定スキルと競技意欲とに関係がみられなかった。

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© 2016 一般社団法人 日本体育学会
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