日本体育学会大会予稿集
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第67回(2016)
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一般研究発表(03) 体育心理学
03心−24−ポ−17 大学生のスポーツキャリアと運動に対する目標の関係
*山下 拓郎藤田 勉
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p. 123_1

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抄録

 運動に対する動機づけ研究では、Deci and Ryan(1985、2000)によって提唱された自己決定理論が注目されている。この理論では、行動の理由の観点から尺度化された動機づけ尺度による研究が展開されてきたが、近年、目的の観点を導入した目標内容理論(Kasser and Ryan、1993、1996)に基づく尺度により研究が行われている。この理論は、目標の持ち方が動機づけと健康に与える影響について示したものであり、Sebire et al.(2008)により開発された運動に対する目標内容尺度を用いた研究が行われている。本研究では、スポーツキャリアと運動に対する目標の関係を検討する。大学1年生から4年生の805名を対象に質問紙調査を行い、小学校から高校までの運動部活動への参加の有無と大学入学後の運動部活動及びスポーツ運動系サークルへの参加の有無を回答させ、キャリアパターンを継続型、サークル移行型、離脱型、不参加型の4群に分類した。4群で尺度得点を比較した結果、継続型よりも不参加型の方が健康管理尺度の得点が有意に高く、不参加型よりも継続型及びサークル移行型の方が親密さ尺度の得点が有意に高かった。

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