日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第67回(2016)
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統計・測定評価セミナー
アンケート調査データを処理する際の“下ごしらえ”について考える
佐藤 進
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p. 60

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抄録

 質問紙を用いたアンケート調査は、高価な器具や施設等を必要としないため、多くの研究者や様々な現場で実施されているが、質問紙により得た回答を解析可能な状態にするまでには幾つかの段階を踏む必要がある。すなわち、質問内容のコード化(回答を数値化する際の約束事の決定)、エクセルシートへのデータ入力(源データの作成)、解析用データの作成(解析に必要な変数への加工・変換・合成)などであり、いわば、アンケート調査データを処理する際の“下ごしらえ”と言える。これらの作業には決まった形式はなく、研究者に任されるが、この“下ごしらえ”の仕方が、その後の“調理”のしやすさや料理の出来栄えに影響することも少なくない。経験の不足から、得られた情報や扱うことができる解析手法が結果的に制限されてしまう例も散見される。今回の統計・測定評価セミナーでは、例を用いながら、これらの工程における具体的な方法について皆さんと情報交換しながら考えていきたい。

 

※今大会より統計・測定評価セミナーの後に同会場にて統計相談コーナーを開催します。本セミナーにおいての質問事項やそれ以外の統計・測定評価に関する相談も受け付けます。

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