日本体育学会大会予稿集
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第68回(2017)
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一般研究発表(11) 体育科教育学
11教−09−口−27 体育科授業研究組織におけるミドルリーダーの意義に関する一考察
中堅期・ベテラン期教師が期待するミドルリーダー像に着目して
*内田 雄三鈴木 聡近藤 智靖山口 拓
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p. 262_3

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抄録

 本研究は小学校における体育科授業研究組織に着目し、教師が授業研究を進める上でのミドルリーダーの意義について、中堅期・ベテラン期の教師の意識を明らかにすることを目的とする。これまでの研究から多くの教師が「同僚性の構築」「体育授業づくりの方法理解」「授業の効率化」等を授業研究の機能として捉えていることが明らかとなり、その機能に果たすミドルリーダーの役割は小学校教師の大量採用時代を迎えている現在においてOJTの観点からも重要である。また初任期教師から見たミドルリーダーの存在は、これまでの研究から「実技能力」や「雰囲気づくり」の他に、「自らの進む方向を示す、今の自分と同じ道を辿った」「よき先輩」として認識していることも明らかとなっている。本研究では、ミドルリーダーが今後歩むであろう教師生活を既に歩んできた中堅期・ベテラン期教師がミドルリーダーの資質・能力をどのようにとらえているかに焦点を当て検討を進めた。その結果、初任期教師の描くリーダー像とは異なった特徴的な事柄、具体的にはミドルリーダーとしての職務遂行能力やミドルリーダーへの期待が明らかとなった。発表においてその構造を詳細に報告する。

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© 2017 一般社団法人 日本体育学会
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