日本門脈圧亢進症学会雑誌
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症例報告
肝移植後の長期門脈閉塞に対して再開通・ステント留置に成功した1例
矢田 晋作神納 敏夫小谷 美香
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2012 年 18 巻 2 号 p. 141-144

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抄録
症例は60歳,男性.C型肝硬変にて生体肝移植が施行されたが,術後早期に門脈狭窄を来した.門脈圧亢進症状が認められ,バルーン拡張術が繰り返し行われたが完全閉塞を来したため,難渋していた.経過観察となった2年後に大量下血を来し,門脈内の血栓の進展を認めたため,当科紹介となった.経皮経肝的に肝内門脈にアクセスし,ガイドワイヤーで閉塞部を通過することができたため,閉塞部に対してバルーン拡張後,ステント留置を行い,後拡張も追加した.術後,門脈血流は良好となり,2年経過した現在でも,再下血は認められていない.
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© 2012 日本門脈圧亢進症学会
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