日本門脈圧亢進症学会雑誌
Online ISSN : 2186-6376
Print ISSN : 1344-8447
ISSN-L : 1344-8447
症例報告
脾摘が有用であったLeft-sided portal hypertentionの4例
櫻井 克宣大平 雅一木村 健二郎天野 良亮久保 尚士田中 浩明六車 一哉山田 靖哉石川 哲郎平川 弘聖
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 18 巻 2 号 p. 135-140

詳細
抄録
脾静脈閉塞に起因する胃静脈瘤を来した4例に対して脾摘を行い良好な結果が得られたので報告する.患者の平均年齢は55.8歳(53~60歳),すべて男性であった.症状は消化管出血が3例,無症状が1例であった.脾静脈閉塞の原因は膵炎2例,膵癌1例,脾悪性リンパ腫1例であった.4例とも脾摘が行われ,術後の上部消化管内視鏡検査では全例胃静脈瘤は消失し再発は認めておらず,脾摘は有用な治療であると考えられた.
著者関連情報
© 2012 日本門脈圧亢進症学会
前の記事 次の記事
feedback
Top