日本門脈圧亢進症学会雑誌
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症例報告
部分的脾動脈塞栓術が有効であった門脈圧亢進症を背景としたdiffuse colonic vascular ectasiaの1例
北川 翔佐藤 隆啓
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2017 年 23 巻 1 号 p. 74-77

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抄録

69歳女性.C型肝硬変,肝内・肝外門脈血栓症を背景とした直腸静脈瘤に対し,2か月前に内視鏡的硬化療法および内視鏡的結紮術を施行され,1か月前から間欠的な血便が出現していた.内視鏡検査では上部直腸からS状結腸にかけて出血を伴うdiffuse colonic vascular ectasiaの所見を認め,止血目的に部分的脾動脈塞栓術を施行した.現在術後38か月が経過したが,出血のエピソードを認めず外来通院中である.

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© 2017 日本門脈圧亢進症学会
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