2017 年 23 巻 4 号 p. 245-248
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は内臓脂肪に伴うメタボリックシンドロームの肝臓での表現型と考えられており,その中には線維化が進展して肝硬変や肝癌を発症する非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)が含まれているが,日本消化器病学会より刊行された「NAFLD/NASH診療ガイド2014」1)ではNAFLDのうちNASHでないものを非アルコール性脂肪肝(NAFL)と称している.NAFLDは内臓肥満に伴うインスリン抵抗性が主たる病因と考えられており,その治療の第一は食事・運動療法による減量療法である.薬物療法に関しては残念ながら十分なエビデンスのある治療法に乏しいが,メタボリックシンドロームとして背景にもつ基礎疾患に応じた薬物を使用するのが現状である.本稿では「NAFLD/NASH診療ガイドライン2014」1)をもとにNAFLD/NASHの治療に関して概説する.