2020 年 26 巻 4 号 p. 249-254
今回我々はAplio iシリーズで測定したShear Wave Elastgraphy(SWE)の食道静脈瘤(EV)の拾い上げへの有用性について検討した.対象は2018年10月から2019年10月までの肝硬変47例.EV合併21例,F2以上またはRCサイン陽性(治療適応EV)13例.各々の平均Vs(m/s)は,EV無し群1.715 m/s有り群1.950 m/s(p=0.0239)[1.770 m/s, AUC0.694 95%CI(0.542-0.947)].治療適応EV無し群1.780 m/s,有り群2.070 m/s(p=0.0138)[1.920 m/s AUC 0.735, 95%CI 0.588-0.882].B型慢性肝炎疑いの46歳男性のSWEはVs 2.15 m/sであったがLsF2CbRC2のEVを認めた.Vs高値例では治療適応EVの合併に注意が必要である.